講談社ムック[セオリー]Vol.5「おいしい仕事」を頂戴しました。直接はお仕事していないのですが、企画段階でちょっとお話をする機会があったので、送っていただけたようです。
この中で私がいちばん興味を惹かれたのが「雑誌・ネットの『お店紹介』はどこまで信用できるのか」というレポートです。
ここでは記事内容の真贋(表裏)というポイントに絞って話が展開しています。そこで、私は「もっとおいしいお店にたくさん出会う」ためのブログ(記事)判別方法を書いてみます。
■いいブログの条件(2つだけ)
1.判断材料がたくさんある
「写真」「○○という理由でおいしいorまずい」
「写真」は貴重な素材です。素材の組み合わせや温度・香り等最大限のパフォーマンスを引き出すための工夫があるか、読み解くのです。
たとえばウニのお寿司。海苔で巻くのか、香りを大切にしてキュウリで巻くのか、それともハイレベルなテクニックで握りにしてしまうのか。そういうところにお店を選ぶポイントがあります。
「おいしい(好き)orまずい(嫌い)」を連発しているブログがありますが、これは宜しくありません。なぜおいしいのか、どうしてまずいのかがきちんと書いてあれば、閲覧者も同じように考えることが出来ます。
料理(飲食)は、究極的には国や地域、個人によってスタイルが違います。まずどのスタイルなのか表記がほしいところです。
たとえばベルギーの乳酸菌たっぷりのビールはビール純粋例のあるドイツでは「まずい」と言われるでしょう。それは国によってスタイルが違うことの代表的な例です。
2.コメントの中で時間の経過を見て取れる
居酒屋でも、入ってすぐは「取り敢えずビール」で、後半は日本酒やワインに移行すると思います。食事の流れというのは客にとっても店にとっても重要なものです。
食べきれない量の温かい料理をまとめて出して、食べ終わる前に冷めてしまっていないか。1杯目のドリンクに5分以上時間をかけていないか。時間の流れやタイミングは(コース料理でないと特に)書かれませんが、食事の内容(感想)を左右するくらい大切なことです。
味とサービスとオペレーションは三位一体で、飲食店の価値として表出します。
自分の得意分野の知識を絡めて検索をかけ、上のようなポイントをチェックして絞っていけば、お気に入りのブログに出会えるでしょう。
by sake_writer
| 2006-11-26 13:05