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アサヒvs小西、キリンvsサッポロ・・・業界再編の行方
今年5月28日、アサヒビールはインベヴとの提携を発表しました。これでアサヒはベルギービール6種類の国内販売権を取得。アサヒとインベヴは欧州市場で協力関係にあり、20年近くヒューガルデン販売を手掛けてきた小西酒造は出し抜かれたと言えます。

ギネスを所有するディアジオ社(本社英国)は日本国内の販売でサッポロと提携していていました。しかし、先に報じられたとおり来年6月からキリンが国内販売権を獲得しました。

ディアジオは売上高約2兆329億円です。業界関係者の中で、売上が3264億円と言われているサッポロの酒類部門を傘下におさめるというシナリオが噂されたこともありました。

そういった時、「日本の酒類業界は世界的な再編とは無関係」という声が話を収束させました。しかしこれは、日本の酒類企業が海外で活躍していることを知らない故の失言です。アサヒにしろキリンにしろ、欧州やアジアで積極的な戦略をとってきたことが交渉で勝利した理由のひとつでしょう。

サッポロによるギネス販売は1964年にスタートしました。当初はギネスの国内生産ライセンスを供与される計画もありました。

世界的な再編はさらに続くでしょう。ビール業界だけでなく、日本酒業界でも外資を含む再編が起こっています。大手ビールメーカーはそれぞれ焼酎ブランドを持ち、総合酒類メーカーとして力を蓄えています。

来年には彼らが再編の要となる動きが見られるかもしれません。
by sake_writer | 2008-11-28 08:47 | 読む聞く知る

お酒は生きています。お酒を深く知ることが日本を、世界を旅するきっかけとなればと思います。
by sake_writer
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