カテゴリ:お酒と四季のことば( 13 )
謙信の酒、私の2012年
以前ここで上杉謙信の辞世の句を取り上げました。

四九年 一睡の夢
一期の栄華 一杯の酒

この解釈について、いくつかの考えがあるようです。学術的な正確さはさておき、先人達の思いを読み解くというのは楽しいものです。

私は次のように思っていました。

(意訳)
49年という人生を振り返ってみると、ほんの一眠りのように短く感じられる。
私が築いた繁栄もやがて夢であったかの如く果てるだろう。春に雪が溶けるように。
(酒を満たした盃に謙信自身の顔が映る)私の人生はこの1杯の酒と何らかわらない。人生の締めくくりとして盃を干そう。

1杯の酒と人生を等置するところに、さらりとしたすごみがありますね。


さて、話題は変わりまして、私の近況を述べたいと思います。この60日間、私にとっては長い長い日々でした。いろんなことを考える時間を持ちました。これまでに出会ってきた人々の顔や言葉を思い出し、じっくりと思いを深めてきました。

そして、目標を立てました。私は2012年までに、飲食店をオープンさせようと思います。今から3年間、その為の経験を積み重ね、やり遂げたいと思います。

ひとりではこのような決意に辿り着けませんでした。これまで出会ってきた友人、仕事仲間の言葉に支えられ、自分を見つめ直すことができました。

そこで、これからの3年間を、このブログでもご報告させていただきます。願わくばブログを通して皆様からもお力添えをいただき、飲食店オープンまで見守っていただければと思います。

これまで通り業界のニュースや記事について、その他旅行記も書きます。今後ともよろしくお願いします。
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by sake_writer | 2009-05-30 12:50 | お酒と四季のことば
上杉謙信の愛した1杯と人生
四九年 一睡の夢
一期の栄華 一杯の酒

戦国時代、日本を席巻した上杉謙信の辞世の句と言われています。

中秋の名月、雨は木々を湿らす程度で、雲の合間に月が現れました。すすきに名月、月見酒。言葉を繰って、杯を干したい一夜でした。
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by sake_writer | 2008-09-15 04:59 | お酒と四季のことば
ひやおろし解禁につき
日本酒好きの皆様、昨日はひやおろしの解禁日でしたね。どの銘柄を飲まれましたか? 黒龍、白瀑、あぶくま、翆露、明鏡止水・・・。

これまで、ひやおろしは蔵元ごとに発売日を決めていました。早いほどに売れるということで、熟成期間が短くても、季節を先取りする「フライングスタート」販売もあり、ひやおろし自体の評価が落ち込んでいました。9月9日がひやおろし解禁となったのは、私の記憶だと昨年からです。

今年のひやおろしは前評判上々です。半年近くゆっくり熟成させています、味わって飲みたいものです。
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by sake_writer | 2008-09-10 06:51 | お酒と四季のことば
9月9日・重陽の節句に菊酒
草の戸や日暮れてくれし菊の酒

芭蕉の句です。9月9日は重陽の節句で、菊の花を浮かべた酒を飲む習慣があったそうです。来年はどこかで頂戴したいものです。

お酒で季節を感じる。いいですね。菊と酒と言えば、次の言葉が有名です。

采菊東籬下 悠然見南山
菊を采(と)る東籬(とおり)の下 悠然として南山を見る

陶淵明は酒飲みの後見人というか、酒仙ですね。
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by sake_writer | 2007-09-16 20:03 | お酒と四季のことば
大伴旅人「讃酒歌十三首」
大伴旅人「讃酒歌十三首」は面白いですね。中でも特に面白いやつ二首に、俵万智さんの訳を付けます。

験なき物を思はずは一杯の濁れる酒を飲むべくあるらし
訳:つまらない物思いをするぐらいなら、濁り酒を一杯飲んだほうがいいよなあ・・・

なかなかに人とあらずは酒壺に成りにてしかも酒に染みなむ
訳:なまじ人間なんかやっているより、いっそ酒壺になりたいね。そうして、どっぷり酒に浸りたいもんだ・・・

こんな趣味人でありたいものです。
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by sake_writer | 2007-09-07 19:06 | お酒と四季のことば
雨と夏と青い空
そろそろ夏ですね。雑誌でも夏の特集が出てくる時期です。

梅雨ということで雨の日が増えてきました。外の撮影では青い空を撮りたいので、天気予報で雨と聞くとがっかりしてしまいます。

と思って雨の中歩いていると、蛙が歩道を跳びはねていました。最近、雨の風景に気持ちを留めたことがなかったので懐かしかったです。

五月雨をあつめて早し最上川

雨の日の散歩もいいものです。
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by sake_writer | 2007-05-30 21:41 | お酒と四季のことば
梅田望夫さん、北海道のお酒
大好きな作家のひとりが、梅田望夫さんです。彼が語るグーグルは情報産業の中で突出した可能性を示していました。

グーグルは社内の情報共有をブログによって行っているそうです。すごいですよね。構造的な意味合いが情報のあり方を変える。日本のマスメディアでここまでの取り組みをしているところはありません。

彼は30代を超えて、ある時から年下との交流を増やしたそうです。私も最近年下との付き合いが増えてきました。今年就職したばかりの後輩の話を聞いていると、自分の過去がよみがえってきます。

どの職場でも、最初の1年は意味のある仕事が出来ないというのは共通しているでしょう。その中で自分が大切にしているものがないと、離職してしまうのでしょうね。採用率が高い現在、1年以内の離職が増えているようです。

5年前、北海道の片田舎で20歳くらいの女性とお酒を飲みながら話しました。旭川から車で1時間、人口の少ないところでした。「地元は離れたくない」同級生が10人程度の彼女のその言葉は当時の私には理解できませんでした。

今は、理解できます。大切なのは、人として何を守るのか。どの職場にいても一緒です。ただ、就職1年生にそれを求めるのは酷ですね。若いうちは「待つ」ことが出来ませんから、出来ることをやるという発想にはならず、やりたいことを求めて外に出て行ってしまうものです。

いろんな業界を経験した方が人生は豊かになりますが、キャリアアップは難しいですからね。どちらに向かっても、後輩がつまずかないよう、折に触れて飲みに誘いたいと思います。
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by sake_writer | 2007-05-17 00:35 | お酒と四季のことば
マイセラーと鉢植えハーブ
酒ライターとかリカーライターと名乗っていると、決まって聞かれることがあります。当初は「そんなことないですよ」とお答えすることも多かったのですが、いつの間にかイメージされているとおりの生活になってきた気がします。

まず、「毎日飲まれるんですか」と聞かれます。ほぼ毎日飲んでいます。最近はテーマを決めて、1ヶ月間同じお酒(焼酎月間とか、シャンパン月間とか)を飲みます。しかしいちばん楽しいのはプライベートで飲んでいるときです。

「自分のセラーを持っていますか」という質問も多いですね。言われるようになって、お酒ストックのスペースをつくりました。お酒の会などで少しずつ放出していこうと思っています。

「いちばん好きなお酒は何ですか?」と、これは答えに躊躇してしまいます。お酒を知る過程が楽しいので、どの酒類でもあれこれ選ぶ時間が好きです。お酒本来の味が味わえる店で飲むのが好きですね。

お酒を専門としたライターにどれほど需要があるのかと思っていましたが、ここのところ仕事が増えてまいりまして、週末も調べ物をしています。今は『本朝食鑑』を読んでいるところです。

この間の花見会で庭に植えられていたローズマリーをいただきました。日光の下、土に植えたワイルド・ローズマリーは香りが強くて、鶏の炙り焼きに最高でした。ローズマリーなら肉の香り付けだけでなく、ピザにも使えそうです。鉢植えを始めようか、迷っています。

ミントもいいですね。モヒート大好きですから、夏はずいぶんお世話になりそうです。
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by sake_writer | 2007-04-15 12:44 | お酒と四季のことば
桜とワイン、春風と日本酒
おかげさまで今年は無事2回の花見を敢行できました。「八芳園」で毎年ソペクサがワインの試飲会を兼ねた花見会を開催していたんですね。今年初めて参加しました。

石渡邸の花見会はくだけた雰囲気で、楽しかったです。散り際の桜もいいですね。

人さらに若きことなし 時須く惜しむべし
年常に春ならず 酒を空しくすることなかれ

私はこの歌を名刺の裏に印刷していますが、まさに春風の中の花見会は、気持ちよくお酒が飲めました。次は夏にバーベキュー会??
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by sake_writer | 2007-04-10 13:23 | お酒と四季のことば
酒と花と春の山風
春が好きです。風の匂いが違う。お酒が好きだということもあり、俳句や短歌を諳んじるのも好きです。春と言えば

限りあれば 吹かねど花は 散るものを
心短き 春の山風

この歌は大好きです。山本健吉氏もおっしゃるように、形式についてはけっして洗練されてはいませんが、気持ちが伝わってきます。詠んだのは蒲生氏郷。

誰もが花を愛でて1年を過ごしますが、花のように散る人生を選ぶ人間もいるということ。さらりと、それを運命のように詠んでしまう人間。時代は違えど、気持ちは伝わります。
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by sake_writer | 2007-03-22 13:17 | お酒と四季のことば
  

お酒は生きています。お酒を深く知ることが日本を、世界を旅するきっかけとなればと思います。
by sake_writer
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