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ミシュランを巡る騒ぎ(1)
ミシュランガイドの総責任者のジャン・リュック・ナレ氏が先月に引き続き、近々来日します。「AERA」では2005年12月19日号で「三ツ星の『東京逃亡』」という記事が掲載されました。なぜ日本で三つ星レストランがオープンラッシュなのか、ひとつの分析をしています。

ミシュラン日本上陸にはふたつのポイントがあります。その前に、この時期にちょっとした誤解がメディアに登場するかもしれないので、そちらを解説します。


友里征耶さんが自身のブログで6月6日付「ミシュラン東京版の調査員がバレバレ?」という投稿を掲載されました。以下に引用します。

引用1「あの有名なグランメゾン(実名です)の支配人やレストランの元ソムリエが調査員として店を訪問している」

引用2「3つ星にするときなど、何人もの調査員が確認に訪問し、最後は名乗るといった話もあるようですが、これでは調査員の顔がばれてしまいますね。
今回、この東京では、厨房を見せてもらうために名乗っているという」

引用3「同業者が他店を冷静に評価できるものでしょうか」

引用2については、別サイトで総責任者のナレ氏が説明しています。

 「普段は日本人3人とヨーロッパ人2人のローカルなチームで調査していますが、身分を明かす場合は、別の地域から調査チームが来る。彼らも普段は匿名調査している調査員。身分を1回明かした場合は、その店に3年間は行かないという決まりもある」
引用元:http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20070528gr0d.htm

名を明かした後も別地域では匿名調査が出来るという点と、3年後には再訪できるという点はとても微妙な問題だと思います。一方で調査員は担当地域では名乗らない、という点ははっきりさせておいた方がいいと思います。

今回のミシュラン上陸は楽しみであると共に、いろんな論争を巻き起こすと思います。論争が中身の濃いものになるためにも、誤解がスキャンダルとしてメディアに登場しないことを祈ります。

※友里征耶さんは「情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、メールいただければ幸いです」と書かれていましたが、メールアドレスを存じ上げないため、自分のブログに書かせていただきました。

引き続き、覆面調査について書きたいと思います。
by sake_writer | 2007-06-07 10:46 | 読む聞く知る

お酒は生きています。お酒を深く知ることが日本を、世界を旅するきっかけとなればと思います。
by sake_writer
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